新刊本『大インダス世界への旅 チベット、インド、パキスタン、アフガニスタンを貫く大河流域を歩く』が発行になりました。
私が初めてアジア有数の大河インダスを目にしたのは、1988年、アフリカ放浪の旅を切り上げて日本へ帰る途中のことでした。そのとき私は陸路で日本を目指しており、イランからパキスタンへ抜けた際に、列車の車窓から水牛がインダス川の岸辺でくつろぐ姿を見たのです。その後、1991年にヒンドゥークシュ山脈最高峰のティリッチミール峰、1993年に世界第11位の高峰ガッシャ―ブルムI 峰の登山隊の一員としてパキスタンを旅したときに、この川の上流部を間近に眺めました。
岩と氷河の壮大なランドスケープと、山麓に生きるさまざまな民族の暮らしに惹かれた私はその後、暇を見つけてはこの地域に足を運ぶようになり、インダス川の源流から河口まで撮影を続けてきました。
その折に書き溜めていた文章がこのほど紀行文としてまとまることになりました。ぜひお手に取っていただき、インダス川流域の多様な世界を知っていただきたいなと思います。
四六判・368ページ
カラー写真多数収録
定価:2970円(本体2700円+税)
発行元:彩流社
ISBN978-4-7791-2851-6 C0026
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