第25回林忠彦賞を受賞いたしました!
昨年12月に出版した写真集「フィリピン残留日本人」がこのたび第25回林忠彦賞を受賞することになりました。昨日からたくさんの方からお祝いの言葉やメッセージをいただいており本当に恐縮しております。
まずは快く撮影に応じてくださった残留日本人の方々と、取材をバックアップしてくださった現地日系人会の方たち、フィリピン在住の友人知人たち、NPOフィリピン日系人リーガルサポートセンターの方たちに御礼申し上げたいと思います。
そしてすばらしい本に仕上げてくださいました冬青社の高橋社長、デザイナーの石山さつきさん、凸版印刷のプリンティングディレクター杉山さんらスタッフたち。たくさんの人たちのご協力をいただきました。
写真集出版への逆風が強まっている昨今、この写真集も出版への道のりはそれなりに大変でした。しかしクラウドファンディングによって全国からのサポーターたちが資金を提供して下さり、ようやく日の目を見ることができたわけです。
今回の受賞は、こうしたたくさんの方々による協力あってのものだと思います。皆様には心より感謝致します。
あ、最後に大事な人への感謝を忘れていました。この種の取材では、まったくお金にならない、どころか、撮影に出かけるたびに取材費がかさんでしまいます。だれも資金を提供してくれる人なんかいないわけです。
だからいつもお金をどう工面するか、そういう悩みはつきません。フツーの家庭ならば、そんな暇があったら収入になる仕事をして稼いできてくださいと叱られると思います。妻が本心ではどう思っているかは知りませんが、しかし撮影に出かけることに対して文句を言われたことはただの一度もありません。いつも気持ちよく送り出してくれます。
この点については僕は幸せ者だと思います。好きな仕事を存分にさせてくれるわけですから。ありがとう。そしてこれからも何十回、何百回と撮影に出かけていくと思いますが、今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。
(新聞記事は2016年2月18日 毎日新聞)